kimamaにっき

1980年代生まれ 3児の母。UNISON SQUARE GARDENがお好き。GLAYは落ち着き気味。そのほかEテレ、音楽聴いたり読書したり。

『イニシエーション・ラブ』

えー?コレどうやって映像化されてるんだろ?
が、読み終わった直後の感想。
 
もう1年以上前になるけれど、地元の至る場所でロケが敢行されていたらしく、
なぜか社内食堂にもポスター掲示されていて大々的なPRがあったので(画像右側)、
とっても気になっていた。
その頃から「書籍が面白い!」とのレビューを見ており、遅ればせながら完読。
未だに映画を観ていないので、上述が率直な感想。レンタルしようかな…
 
【あらすじ】
舞台は80年代の静岡市。大学生の鈴木は、合コンで歯科助手のマユと出会い、付き合うこととなる。
大学を卒業した鈴木は静岡のギフト会社に就職したが、
栄転を見込まれて東京で仕事をすることになり、マユとは遠距離恋愛に。
東京⇔静岡という物理的な距離が 気持ちの距離をも広げていき…
 
【感想】
普通の恋愛小説のようで、すんなりと読み進められた。
多くを語ると面白みに欠けてしまうので 詳細な内容を伏せての思いは、
こういう甘酸っぱい恋愛や男女の駆け引き…してみたかったなー。若いっていいなー。
でも身に感じることがあったら、きっと人間不信になってしまうね。
全く別の切り口の感想として、馴染みのある地形(鈴木の住む小鹿・曲金界隈、静波までの道中150号線沿い焼津の酒屋、マユの実家が橋を渡った向こう側の丸子、柚木の教習所、住吉町から徒歩で15分ほどの場所にある右側角の伊勢丹など)や、
ローカル店「ジョルダン」…などなど、静岡だよ!ってところがいくつも出てきて、
80年代を舞台にしているとはいっても、文字だけでも幾分かリアルな景色を共感できたのは、地元人ならではだった。
ジョルダン懐かしいなー。鶏のささみと刻み海苔が乗った和風チーズリゾット、好きだった。
 
性的な描写が生々しく書かれているのが、女性目線からすると読んでいて気恥ずかしくもあったのだけど、
それにも多少なりとも、仕掛け的な要素が含まれているのだなぁと。
また最初から読み返したくなるのがわかる。しなかったけど。
 
「あなたは必ず2回観る。」と、映画では題打っているし、
小説だからこその表現がなされているこの物語を、堤幸彦監督がどのように映像で魅せているのか。
とても気になる。
先日から「奇想博物館」という、ミステリー小説の短編集も読んでいるのだけれど、
その中の「漆黒/乾ルカ」が同じようなテイストで、面白かったんだよなー。
 
 
話は大きくそれるけど、Mステのドロスがよかったー!!
そして今日から夏季休暇。
心休まる音と、少しの活字を携えて。北海道に行ってきます。